研究課題/領域番号 |
18H00738
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
田崎 博之 愛媛大学, 埋蔵文化財調査室, 研究員 (30155064)
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研究分担者 |
大久保 徹也 徳島文理大学, 文学部, 教授 (30309695)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 弥生時代 / 土器生産 / 生産集団 / 技術の共有化 / 技術の維持と伝達 / 土器製作集団 / 技術共有 / 土器生産技術 / 古墳時代 / 共有 / 伝承 |
研究成果の概要 |
限られた集団が製作したと考えられる、土器焼成失敗品の一括廃棄資料、画一的な製作技法と粘土素材の調合で作られた土器群、器形や文様の特徴が共通する同工品、限られた時期に製作された地域固有の土器型式を研究素材とし、土器生産組織と技術共有の在り方、生産形態と技術共有の関係、土器製作の技術が維持される社会的背景、技術の伝達と地域社会の結合との関係を考察した。その結果、小規模な生産組織と工房における協働作業を基礎として製作技術が共有され、多品目生産、少品目生産、製作工程を分割した工程別分業の下、工房内における工人の結合関係の強化や階層化が進み、技術が維持・伝達されていることを明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
考古資料そのものから生産活動を考察する研究は、これまで研究者の多くが一度は考えたことがあるにしても、正面から取り組まれることがなかった研究課題であり、本研究の学術的な独自性である。本研究によって、生産活動研究を深化させることができ、土器研究を社会的な結合関係の考察と結びつける第一歩とすることができた。また、研究成果報告書を刊行することで、研究成果を学会および社会に還元することができた。
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