研究課題/領域番号 |
18H00742
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
渡辺 丈彦 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (90343003)
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研究分担者 |
佐藤 孝雄 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (20269640)
奈良 貴史 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (30271894)
澤田 純明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10374943)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 更新世 / 生物分布境界 / 下北半島 / 洞窟 / 岩陰 / 行動様式 / 後期更新世 / 生物分布境界域 / 石灰岩地帯 / 岩陰遺跡 / 旧石器文化 |
研究成果の概要 |
研究期間前半の2018年度・2019年度は、青森県東通村に所在する尻労安部洞窟の補足的発掘調査と、下北半島における旧石器時代遺跡の分布調査を実施した。前者の補足的発掘調査では更新世期の洞穴形状を詳細に把握し、その形成時期・形成要因も特定した。また後者の分布調査では、洞穴・岩陰5か所を新たに発見し試掘調査も行ったが、旧石器文化層は確認されなかった。 調査期間後半期となる2020年度・2021年度は新型コロナウイルスの影響により下北半島における現地調査の実施が困難となったことから研究計画を大きく変更し、尻労安部洞窟出土旧石器の使用石材の産地推定や、出土動物骨の年代測定など理化学的分析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナウイルスの影響により野外調査の実施が困難な時期が続いたため、研究内容の変更を余儀なくされた。しかし、北海道と本州島の文化的結節点である青森県下北半島において、①分布調査により洞穴の分布状況を詳細に把握し、試掘調査を通して旧石器時代における洞穴の占地や利用の傾向が明らかにしたこと、②遺跡等出土動物骨の理化学的年代測定により、洞窟の使用年代を詳細に把握したこと、そして③旧石器使用石材の産地推定を通して当該期の人々の日常的行動範囲を具体的に示したことは、同地域更新世人類集団の行動様式の内容や変化を総合的に解明し、さらに北海島と本州島の関係性を理解する上で学術的に大きな意義がある。
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