研究課題/領域番号 |
18H00745
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
木山 克彦 東海大学, 清水教養教育センター, 講師 (20507248)
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研究分担者 |
松下 憲一 愛知学院大学, 文学部, 教授 (60344537)
笹田 朋孝 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (90508764)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 大興安嶺 / ウイグル可汗国 / 室韋 / 靺鞨 / 城郭 / 匈奴 / 土器から見た地域間交渉 / 鮮卑 / ウイグル / 唐代 / 考古学 |
研究成果の概要 |
本研究は、匈奴、鮮卑、柔然、突厥、ウイグルがモンゴル高原で覇を称えていた時期を対象に、大興安嶺北部両麓の考古学的諸文化の再検討と現地発掘調査を行い、各時代における地域集団の様相と交渉関係、各国家からの影響の在り方、また次代への継承関係がどのようなものであったかを考古学的に提示することを目的としたものである。 研究の結果、当該地域の各時期の地域性と継承性、隣接地域間での交渉関係の一端を明らかにすることができた。またモンゴル東部での現地調査で、新規遺跡を多く発見できた。また発掘調査によって、匈奴の製鉄遺跡とウイグル可汗国の地方官衙の存在とその内容を明らかにできたことは大きな成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大興安嶺は、西部は草原性、北部及び東部は森林性となる生態系の境界である。当地域の歴史研究は、草原地帯と森林地帯に分けられて研究されてきたが、両者は密接に連関して歴史展開を遂げている。本研究の成果は、これまで等閑視されてきた草原-森林の東西交渉史に一定の意義を齎すものである。また当地域の歴史叙述は、主に中国の史書を拠り所としてきた。その記録内容の重要性は疑いないが、分量が少なく、かつ中華思想の観点から記載されたものである為、当時の社会の実態や集団関係の動態を知る上で十分ではない。考古学的手法によって導出された当地域の古代~中世の様相は、今後の当地域研究の基礎となるものと考えている。
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