研究課題/領域番号 |
18H00778
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
宮本 律子 秋田大学, 国際資源学研究科, 教授 (30200215)
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研究分担者 |
森 壮也 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 主任調査研究員 (20450463)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 手話 / 東アフリカ / 言語動態 / 祖型 / 言語接触 / ろうコミュニティ / 祖語 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,ケニア,ウガンダ,タンザニアにおいて,東アフリカプロト手話と呼べるような祖型がありそれが伝播していった可能性があるのかを記述することであった。次のようなことが明らかになった。 1. 東アフリカの手話のたどってきた歴史は,西アフリカ手話のたどってきた歴史はかなり異なり,西はフォスターの学校,東はケニアのキスムのニャンゴマ(Nyang’oma)ろう学校を中心としたもので,タンザニアではフィンランド手話の影響が見られる。2.西アフリカとは異なり,東の手話は各国の古手話(基層)の上に外来手話が乗って混成されたようであるが,外来手話の影響がウガンダとタンザニアではかなり異なる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アフリカの手話と一口に言っても西アフリカと東アフリカでは,状況は大きく異なり,東アフリカの手話の基層はより複雑(複数の基層からなる)であることが明らかになった。日本のような島国とは異なり,人の移動が容易いアフリカ大陸で,手話の伝播の仕方と遠く旧宗主国の手話からの影響は,それぞれの国の手話の形成にどう影響しているのかという点においては,日本-韓国・台湾では,教員の移動が主因,アフリカ大陸では生徒の移動が主因で,加えて旧宗主国・支援ホスト国も単一ではなく,時代と共に変わってきた経緯も反映していると考えられる。以上のようにアフリカの手話の動態が明らかになり社会言語学分野に寄与することができた。
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