研究課題/領域番号 |
18H00788
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
近藤 英俊 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (40351556)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 呪術 / 偶然性 / 都市 / ナイジェリア / 冒険 / 希望 / 出来事 / 現代 / 妖術 / 家族 / 冒険性 / 都市生活 / 比較研究 / 冒険的現代 / 文化人類学 / アフリカ / 驚き / フラックス / 長期的事例調査 / オバンジェ / 修正オボニ結社 / 調査準備 / 現地調査 / ラゴス / 呪術経験 / 呪医 / 教会 |
研究成果の概要 |
コロナ禍の影響で予定していた現地調査の半分しか実施することができなかったが、その中にあって現地調査、文献研究、コンファレンスの開催、執筆活動を可能な限り行った。 ラゴスでの現地調査では、呪術実践者・グループの儀礼の観察、彼らへのインタビュー、妖術の「被害者」へのインタビュー、一般市民の日常生活に関する長期的事例研究を行った。文献研究では、呪術だけでなく、それが依って立つ都市文化・社会の特質に関しても行い、その成果の一部はシンポジウムにおいて発表するとともに、論考として執筆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ある中年男性がラゴスの住宅地を車で走っていたところ、飛び出してきた幼児を轢いてしまった。ところが彼は事故の原因を当たり前のように妖術に求めたのである。そのときに限ってブレーキが利かなかったことも、子供が歩道側ではなく道路中央から突然現れたのも「奇妙」であり妖術を措いて説明できないというのだ。 この奇妙さは九鬼哲学を援用すれば「偶然性」に由来するものである。本研究の意義は、ナイジェリアの現地調査をもとに、偶然性=必然性という矛盾した同一に呪術の本質を見出し、この同一性が顕在化しがちな場として都市を捉えるという新たな研究上の可能性を拓いた点にあると考える。
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