研究課題/領域番号 |
18H00862
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
中村 良太 一橋大学, 社会科学高等研究院, 教授 (00717209)
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研究分担者 |
井深 陽子 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20612279)
YAO YING 一橋大学, 社会科学高等研究院, 特任講師 (30810915)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2020年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 費用対効果 / 医療政策 / 因果推論 / 医療費 / 医療経済学 / 費用対効果評価 / 医療経済評価 / 医療 / 費用効果分析 / 機会費用 / 薬価 / パネルデータ |
研究成果の概要 |
本研究では公的医療における費用対効果評価の活用に関連し、費用対効果の閾値に関する理論・実証研究を行った。第一に、低中所得国において科学的根拠に乏しい閾値が運用されている事実を踏まえて、医療予算配分の機会費用に基づく閾値の設定と、これに関する政策策定についてのガイダンスを取りまとめた。第二に、日本における医療支出の健康機会費用の推定のため、診療報酬請求データと人口動態統計データの取りまとめを行い、医療支出と死亡率との関係に関する推定を行った。第三に、ブータンにおいて中央政府による公的医療機関への予算配分と各医療機関が管理する疾病状況および各村の死亡統計を整理し、健康機会費用の分析を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本をはじめとするアジア諸国では高齢化や医療の高度化によって医療費の増大が懸念されており、限られた医療資源の効率的な使用は急務である。費用対効果を重視した医療技術評価による資源配分は国際的な主流になりつつあるが、本研究では「何をもって費用対効果に優れると見做すか」という根本的な問いに対する実証研究を行った。その成果は論文として公表された他、関連学会等での発表を通じて普及された。本研究を通じて、タイ政府、ブータン政府、セネガル政府と協働して新たな関連研究が遂行されており、政策的関心と学術的な継続性の高い研究プログラムになったと考えられる。
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