研究課題/領域番号 |
18H00930
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
池田 緑 大妻女子大学, 社会情報学部, 准教授 (40337887)
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研究分担者 |
江原 由美子 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 教授 (20128565)
小川 真理子 東北大学, 男女共同参画推進センター, 准教授 (50724746)
定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
高野 麻子 明治薬科大学, 薬学部, 講師 (90758434)
高橋 哲哉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 名誉教授 (60171500)
玉城 福子 沖縄国際大学, 地域文化研究科, 研究員 (20843246)
曹 慶鎬 立教大学, 社会学部, 助教 (20762892)
桃原 一彦 沖縄国際大学, 総合文化学部, 教授 (40369202)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ポジショナリティ / 経験的概念 / 社会的係争・齟齬 / 被投的関係 / 共通了解性 / 社会的係争 / 社会的共生 |
研究成果の概要 |
ポジショナリティは、集団間の差別関係や抑圧関係において、個人の選択や行為に起因しない齟齬や係争の原因となりうる。ポジショナリティの軽視が当事者性を混乱させ、ポジショナリティの黙殺は既存の権力関係を隠蔽し、権力的な越境行為を可能とし、さらなる抑圧の一因となる。それは、道徳的個人主義やリベラリズムの誤用により可能となる。本研究では、その諸相を日本と沖縄の関係、ジェンダーをめぐる問題、多文化化の受容、等の具体的な領域の事例から経験的に検討した。ポジショナリティを規範的議論から経験的概念として再構成する。そして、ポジショナリティについての認識の共有が、新たな協働の基盤となることを示すものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで規範的側面が注目されていたポジショナリティについて、様々な領域の事例から具体理論として経験的概念として再構成を試みた点に本研究の学術的意義がある。特にポジショナリティを動的過程と捉え、その経験のされ方と相互行為のプロセスとして分析することは本研究の特徴である。それらを通じて、ポジショナリティをめぐる誤解や無理解が生じる機序を明らかにし、集団間の権力関係や抑圧関係を変更するために必要となる諸条件と、そこに関わる人々の共通了解性に焦点を当て、ポジショナリティを踏まえた新たな協働条件の提示を試みる点に、社会的意義が存する。
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