研究課題/領域番号 |
18H00941
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 公益財団法人世界人権問題研究センター |
研究代表者 |
野口 道彦 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (00116170)
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研究分担者 |
関口 寛 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (20323909)
井岡 康時 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 研究部長 (60810926)
石元 清英 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (90212935)
小林 丈広 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 研究部長 (60467397)
白石 正明 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (70253573)
杉本 弘幸 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (10625007)
田中 和男 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (80571413)
手島 一雄 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (60773926)
廣岡 浄進 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 客員研究員 (30548350)
矢野 亮 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (00755324)
山本 崇記 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, その他 (80573617)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 部落問題 / マイノリティ / 生政治 / 優生学 / 慈善事業 / 人口 / 留岡幸助 / 社会改良 / 社会事業 / 地方改良 / 融和事業 / 部落改善 / 被差別部落 / 統治性 / 北海道家庭学校 / 包摂/排除 / 包摂と排除 / 統治 |
研究成果の概要 |
本研究では、20世紀初頭に開始される部落改善・融和政策について、その形成に深く関わった留岡幸助の日記を解析することにより、その性格について歴史社会学的に考察した。具体的には、北海道家庭学校が保管している留岡幸助日記(全321冊)を解析して各簿冊の目次作成と概要把握を進め、全体の約四分の三の作業を終えた。またその解析作業に伴い、同志社大学人文科学研究所が作製したマイクロフィルム版の留岡幸助日記、および北海道家庭学校所蔵の留岡幸助日記浄書原稿をデジタルデータ化した。これらは共同研究の終了後、受入機関である世界人権問題研究センターにて研究利用にむけて整備することとなっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまであまり利用されてこなかった留岡幸助日記を解析し、明治時代の末に政府による被差別部落に対する改善事業が開始されるに至る時代背景や、留岡が欧米に遊学し吸収した当時の先端的な医療、教育、社会事業の影響について考察した。これにより、従来反動的側面が強調されてきた部落問題政策の近代的側面に光を当てるとともに、同時に当該政策が有していた被救助者に対するパターナリスティックで抑圧的性格についても近代性との相関のもとに捕捉する分析視角を獲得した。また今後の研究課題として当該期の多様な社会事業とグローバルに展開する統治の技術との連関についても検討が必要と認識するに至った。
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