研究課題/領域番号 |
18H00958
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
高橋 睦子 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50320437)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 虐待予防 / 産前からの子育て支援 / 切れ目ない支援 / フィンランド / イギリス / 予防的支援 / 産前・乳幼児期 / 子育て家族 |
研究成果の概要 |
本研究は、子育て支援や母子保健において、子どものマルトリートメントや虐待について早期に予防的な支援を行うためには何が重要かを考察した。主要な問いは、(1)予防とは何か、(2)予防的な支援は親子や支援者たちにどのような変化や効果をもたらし得るか、(3) 予防的な支援を実施し普及を図るためには政策面でどのような課題があるのかという三点である。早期のリスク予防について国内外の先行研究の精査によって理解を深め、フィンランドやイギリス等の知見を国際シンポジウムやウェビナーを通じて日本の多職種の専門職と共有した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マルトリートメントや虐待のリスクを早期に予防するためには、子どもが生まれてからではなく妊娠期からの継続的で整合性のある関わり方が重要である。子育て支援や母子保健の支援者が妊産婦本人を尊重し対話的な相談支援を積み重ねていくことで妊産婦との信頼関係を培うことは、予防的な切れ目ない支援にとって不可欠である。妊産婦や親子の問題に注目する介入的な支援は、子どもの生命が脅かされるようなハイリスク対応として必要である一方、より早期の段階におけるリスクの防除としての予防的な支援は支援の連続性と整合性、および当事者との信頼を構築できる支援者の対話的な相談支援技能に基いている。
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