研究課題/領域番号 |
18H00992
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山内 太郎 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (70345049)
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研究分担者 |
鍋島 孝子 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (30447049)
伊藤 竜生 北海道大学, 工学研究院, 助教 (70374577)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 子ども / 地域社会 / サニテーション / 参加型アクション・リサーチ / 都市スラム / 共創 |
研究成果の概要 |
サニテーション設備の普及が最も遅れているサハラ以南アフリカのザンビアと東南アジアのインドネシアの都市スラムにおいて、子ども(小学生と青年団メンバー)が主導して地域のステークホルダーを巻き込む参加型アクションリサーチを実施した。ザンビアでは子どもクラブを設立し、子どもたちが地域のサニテーション課題を調査して発表会を開催した。子どもー大人ー地域社会へと広がるボトムアップ型の意識・行動変容モデルを構築した。インドネシアでは、小学校にコンポストトイレを導入してし尿を回収し、既存のごみ収集ネットワークを使って近郊農村までコンポストを運び花卉を栽培して市場で販売するという価値連鎖モデルを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域の課題解決のためには、住民が課題を自分事と認識して、意識・行動を変えることが必須である。ザンビアの都市スラムにおいて、住民(子ども)自ら地域のサニテーション課題を調査して発表する「参加型アクションリサーチ」を実施した。発表会に参加した大人の意識と行動が変わる手応えが得られた。一方、インドネシアの都市スラムにおいては、小学校にコンポストトイレを導入して、集めたし尿を既存のネットワークを用いて近郊農家に運び花卉を栽培して現金収入を得るという価値連鎖モデルの構築と試行を行った。従来、未処理で垂れ流していたし尿から現金収入を得るモデルは、住民の動機付けに寄与し持続可能性も高いと期待される。
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