研究課題/領域番号 |
18H01030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 札幌学院大学 |
研究代表者 |
森 直久 札幌学院大学, 心理学部, 教授 (30305883)
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研究分担者 |
田中 彰吾 東海大学, スチューデントアチーブメントセンター, 教授 (40408018)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 修学就学困難 / 学習環境デザイン / 生態心理学 / 知覚行為循環 / アフォーダンス / 相互行為分析 / 間身体性 / アクティブラーニング / 心理的道具 / 遠隔授業 / 相互行為論 / 現象学的身体 / 沈黙 / フィールド観察 / 会話分析 / 高大連携 / 高大接続 / 間(ま) / あいだ / 共感 |
研究成果の概要 |
学修面あるいは適応面で困難を抱える学生、生徒の困難の特定と支援について、生態心理学アプローチによって貢献しようとした。 対面とオンラインによるアクティブラーニング型授業の観察と、観察結果を補強する実験観察を行い、生態心理学および相互行為論に基づいて分析と考察を加えた。① AL状況での身体配置と資源利用の発達、② AL状況での成員の協働による「適切な授業」事態の生成、③ オンライン授業の性格と特有の適応方略、に研究結果は整理された。学生、生徒の授業中の自由度を高め、授業成員による問題解決が促されるような物理的、人的、認知的資源の配置と提供が有益であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学力、意欲、適応力などに困難を抱える学生、生徒の就学修学問題、社会への移行への関心が強い現在において、本研究は時宜にかなったものと言える。知能や性格ではなく知覚行為循環のあり方として困難を捉え、改善しようとする点は、実践的にも学術的にも新しい。他者を特殊な環境として含む知覚行為循環としてコミュニケーションをとらえる姿勢も、対人関係問題への新たな接近法として注目できよう。授業集団による困難の解決、自由度の高い物理的、人的、認知的資源の配置と利用可能性が重要であることを示唆できた点にもまた、実践的学術的価値が置かれると思われる。対面式とオンライン式の両授業形態を取り上げたことも特筆すべきであろう。
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