研究課題/領域番号 |
18H01079
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
森 津太子 放送大学, 教養学部, 教授 (30340912)
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研究分担者 |
池田 まさみ 十文字学園女子大学, 教育人文学部, 教授 (00334566)
高比良 美詠子 立正大学, 心理学部, 教授 (80370097)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 社会的認知 / watching-eyes effect / 向社会的行動 / メタ分析 / VR空間 / 反社会的行動 / ナッジ / 社会実験 |
研究成果の概要 |
本研究では、“見つめる目”が呈示されている環境では、向社会的行動が促進する現象(watching-eyes effect)について検討を行った。この効果をめぐっては、最近、追試に失敗したという報告も相次いだが、精緻なメタ分析とVR空間等を用いた実験により、“見つめる目”は人の判断や行動に確かに影響を及ぼすこと、しかし特に向社会的行動への影響は、呈示される目の特徴に依存することを明らかにした。一方で、この効果が“見つめる目”そのものではなく、目を通して感じられる他者の存在による可能性も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特に向社会的行動において、呈示される目の特徴により“見つめる目”効果が左右されることを明らかになったことで、学術的には、この効果がしばしば追試に失敗する理由や、効果が生じるメカニズムに示唆を与えることになった。また現段階では、現実社会(実空間)に即座に応用できる知見は得られていないが、仮想空間(VR空間)内の実験を繰り返すことで、“見つめる目”効果を、向社会的行動を引き出すための「ナッジ」として利用できる可能性が拡がることを期待できる。
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