研究課題/領域番号 |
18H01083
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森口 佑介 京都大学, 文学研究科, 准教授 (80546581)
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研究分担者 |
原田 知佳 名城大学, 人間学部, 准教授 (00632267)
篠原 郁子 国立教育政策研究所, 生徒指導・進路指導研究センター, 主任研究官 (30512446)
満石 寿 京都先端科学大学, 健康医療学部, 准教授 (30612915)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 実行機能 / 前頭前野 / 向社会的行動 / 養育行動 / 動機づけ / 向社会行動 / 幼児 / 発達認知神経科学 |
研究成果の概要 |
実行機能とは、目標到達のために行動を制御する能力である。子ども期における実行機能は後の学力や他者理解能力を予測するため、この能力の個人差がいかに生み出され、その個人差が後のいかなる行動に影響するかの理解は急務である。本研究では、行動実験および近赤外分光法などの発達認知神経科学的手法を用いて以下の2点を検討した。第1に、養育行動が、子どもの動機付けを介して実行機能の神経基盤である外側前頭前野の働きに影響を与える過程を明らかにした。第2に、実行機能が向社会的行動に寄与する過程とその神経基盤を解明した。以上のことから、実行機能の個人差が生まれる過程や社会的行動に与える過程が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実行機能とは、目標到達のために行動を制御する能力であり、子ども期における実行機能は後の学力や他者理解能力を予測することが知られている。そのため、この能力の個人差がいかに生み出され、その個人差が後のいかなる行動に影響するかの理解は重要である。我々の研究により、養育者の笑顔などの社会的な報酬が子どもの動機付けを高め、実行機能の神経基盤である外側前頭前野の働きに影響を与える過程を明らかにした。また、実行機能が向社会的行動およびその神経基盤である外側前頭前野と関連していることを示した。これらの検討は、子ども期の実行機能の発達過程を明らかにし、実行機能の発達支援へ重要な視点を提供する。
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