研究課題/領域番号 |
18H01093
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
蟹江 絢子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 客員研究員 (40743810)
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研究分担者 |
伊藤 正哉 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 部長 (20510382)
大江 美佐里 久留米大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (40373138)
片岡 弥恵子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70297068)
大石 智 北里大学, 医学部, 講師 (70337939)
宮岡 等 北里大学, 医学部, 教授 (40209862)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2018年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 認知行動療法 / 周産期 / 医療者育成 / セルフヘルプ / 周産期うつ / 周産期不安 / オンライン / 産後うつ / ガイデットセルフヘルプ / 不安症 / 周産期メンタルヘルス / 効率認知行動療法 / 産後うつ病 / 周産期不安症 / 医学教育 / 助産師 / メンタルヘルスリテラシー / 周産期のうつ病 / 周産期の不安症 / 周産期のメンタルヘルス / 治療者育成 / うつ病 / メンタルヘルス / 実装認知行動療法 / 多職種 / 研修 |
研究開始時の研究の概要 |
女性のライフサイクルで、周産期(妊娠中、産後)はさまざまなメンタルヘルスの問題が出現し、そのケアが重要な時期となる。 認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapies; 以下CBT)による介入や予防的介入が有効であると思われるが、わが国では臨床試験によるエビデンスは報告されていない。 本研究の目的は、周産期メンタルヘルス領域において実施可能なCBTを開発しそのCBTの実施可能性と有効性を検証することと、周産期領域においてCBT的コミュニケーションのできる医療者(助産師や保健師など)を育成することである。
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研究成果の概要 |
周産期の不安に対して、「助産師のガイドのうえ行うセルフヘルプの認知行動療法プログラム」を開発した。それを活用できる医療者用プロトコル作成し医療者に研修をした。助産師86名に対する研修効果の調査では、認知行動療法の学習機会は少なく、助産師の関心が高いことが明らかとなった。また、不安リスクを有する妊婦60名に対して、「助産師のガイドのうえ行う認知行動療法プログラム」のパイロットランダム化比較試験を実施した。不安のスコアGAD-7、抑うつのスコアK6の有意差は認められなかったが不安得点と抑うつの得点が介入群で低下した。また、初経産婦別では介入群の初産婦においてGAD-7の不安得点が有意に低下した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不安リスクを有する妊婦60名に対して、「助産師のガイドのうえおこなう認知行動療法セルフヘルププログラム」による介入試験を実施した。その際に①厳密で科学的な検証を行うためパイロットランダム化比較試験を実施したこと②外出に制限があるなかでも実施可能なオンラインによる介入を行ったこと③セルフヘルププログラムであることから実施がしやすいマテリアルになっていることは極めて意義深い。また、精神科以外の医療者への認知行動療法の学習機会は少ないなか、周産期に特化した認知行動療法のプロトコルと研修の実施、さらに効果検証を行ったことは、周産期領域での認知行動療法が活用できる医療者を増やすという意味で意義が深い。
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