研究課題/領域番号 |
18H01096
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 関西大学 (2021-2023) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2018-2020) |
研究代表者 |
藤里 紘子 関西大学, 社会学部, 准教授 (50610333)
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研究分担者 |
伊藤 正哉 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 部長 (20510382)
宇佐美 政英 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 児童精神科診療科長 (30392476)
堀越 勝 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 特命部長 (60344850)
海老島 健 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立小児総合医療センター(臨床研究部), その他, 医員 (60910792)
八木 淳子 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (80636035)
森野 百合子 東京都立小児総合医療センター(臨床研究部), なし, 部長 (90868572)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 認知行動療法 / 児童青年期 / 統一プロトコル / 不安症 / うつ病 / うつ / 不安 / 感情障害 / 児童 / 青年 / 強迫症 |
研究実績の概要 |
児童青年期における感情障害(不安症やうつ病など)は、学校不適応、対人関係の問題、将来の精神疾患のリスク要因であり、予防および早期の適切な治療が生涯にわたるメンタルヘルスに重要な影響を及ぼす。世界的には、児童青年期の感情障害に対する認知行動療法の有効性が示されているが、我が国での検証はきわめて限定されている。 本研究は、子どもの感情障害に対する予防法や治療法についての研究知見の蓄積のために、①感情障害に対する診断横断的な認知行動療法である統一プロトコルの青年版(UP-A)について、パイロット試験による実施可能性および有効性の検討を行うこと、②これまで進めてきた児童版統一プロトコル(UP-C)のランダム化比較試の中断に伴い、現状に即した研究計画の見直しを行い、児童期の感情障害への実施可能性の高い介入法の開発および効果検討を行うことを目的としていた。 ①のUP-Aのパイロット試験に関しては、2022年度は、昨年度開始した試験を継続し、目標症例12例中10例を登録し、7例の介入を終えた。 ②に関して、2022年度は、不安をはじめとした感情に関する問題は子どもにおいて広く見られること、子ども自身が治療につながらない場合も多いこと、子どもの場合は特に親の対応が重要であることなどを踏まえて、UP-Cにおける親用の介入要素を参考にして、感情の問題を抱える子どもの親を対象とした、低強度の予防的介入(心理教育動画)の開発を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記の通り、UP-Aのパイロット試験については概ね当初の計画通りに進んでいる。また、児童期の感情障害への実施可能性の高い介入法の開発については、プログラムの開発を概ね終え、介入研究の計画を立案し、倫理審査まで進んでいることから、全体として、おおむね順調に進んでいると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
UP-Aのパイロット試験については、現在の研究体制を維持し、2023年度中に目標症例数12例の登録を目指す。 児童を対象とした予防的介入については、予備試験を行い、得られた意見を参考にプログラムの改良を行う。改良版のプログラムについて、2023年度中に、感情の問題を抱える子どもの親を対象として、効果検討を行う。 研究成果の蓄積と並行して、子どもの感情障害に対する治療や予防について広く知ってもらうために、学会等での成果発表を積極的に行う。
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