研究課題/領域番号 |
18H01101
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 (2019-2022) 大阪大学 (2018) |
研究代表者 |
林 正道 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 研究員 (50746469)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 時間知覚 / 順応 / 心理物理 / 脳機能イメージング / fMRI / 認知神経科学 / 数量認知 / 脳機能画像 / 脳磁図 / 実験心理学 / 頭頂葉 / 機能的MRI / 補足運動野 |
研究成果の概要 |
本研究では、時間長情報の脳内表現の局在性に焦点を当てて一連の研究を行った。その結果、頭頂葉と前頭葉に時間長情報を表現する神経細胞群の存在が示唆され、特に右下頭頂小葉の活動が時間長の推定精度と関連していることが示された。さらに、継続時間と間隔時間の脳内表現は同一ではなく、異なる神経細胞群によって表現されている可能性が心理物理実験によって示された。最後に、聴覚刺激によって与えられる時間情報の脳内表現の研究にも着手し、今後も引き続き研究を進める予定である。これらの成果は、時間長情報の脳内表現は脳領域や刺激の様式によって異なっている可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、時間長の集団コーディングの文脈依存性を明らかにしたものであり、時間知覚の脳内メカニズムの理論を確立する上で重要な知見となる。また、これまで時間長の知覚研究とは独立に研究が進んできたリズム知覚のメカニズムの研究との橋渡しや、時間知覚の障がいを伴う疾患群の病態理解につながることが期待できる。さらには、ヒトの脳がいかに適応的なシステムを実現しているかについての認知神経科学一般における問題に、重要な示唆を与えるものである。
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