研究課題/領域番号 |
18H01103
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 名古屋大学 (2019-2020, 2022) 自治医科大学 (2018) |
研究代表者 |
平井 真洋 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (60422375)
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研究分担者 |
浅田 晃佑 白鴎大学, 教育学部, 准教授 (90711705)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / ウィリアムズ症候群群 / 疾患間比較 / 発達 / 定型発達 / 社会的認知 / ウィリアムス症候群 / 社会性 / 文化比較 / 非定型発達 / 発達軌跡 / 文化差 / 社会的知覚 / 顔知覚 / 人種優位効果 / 比較文化 |
研究成果の概要 |
ヒトの社会性を社会表現型が異なる集団と比較するアプローチにより,本研究では,社会的相互作用に困難を抱えるとされる自閉スペクトラム症児者と,過度な社会性を有するとされる7番染色体の一部欠失により生じるウィリアムズ症候群児者を対象とした社会表現型の比較研究を行った.一連の研究の結果,社会応答特性は自閉スペクトラム症とウィリアムズ症候群で異なる共通がある一方,共通する項目があることが判明し,その発達変化を明らかにした.また,社会的環境が異なる環境において社会表現型が変容する可能性も見出した.これらの結果に基づき,ヒト社会表現型に関する理論構築についても検討を進めた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,ヒトの社会表現型が異なる集団を比較する(cross-syndrome)アプローチに基づき,自閉スペクトラム症とウィリアムズ症候群児者における感覚特性,不安特性,社会応答特性,顔認知特性,感情理解発達過程について解明した.一連の研究の結果,これまで両者は社会的認知特性が対極であることが報告されてきているものの,両者は必ずしも対極の関係にあるのではなく,一部に共通する社会的認知特性があることを新たに解明した.これらの知見はヒトの社会性に関する既存の理論の再考を促し,新たな療育などの臨床的への指針を新たに提供する可能性が考えられる.
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