研究課題/領域番号 |
18H01106
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
羽倉 信宏 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 主任研究員 (80505983)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 知覚 / 運動 / 順応 / 誤差 / 学習 / 知覚意思決定 / 運動学習 / 記憶 / 文脈 / 運動負荷 / 視覚意思決定 / 運動誤差 / 知覚運動連関 / 行為 / 意思決定 / 負荷 |
研究成果の概要 |
本研究では、感覚情報の知覚が運動行為によって修飾されるメカニズムを調べました。目標に向かって運動を行うとき、その目標と実際の運動との差(誤差)を利用して、ヒトは運動を学習します。本研究では、この「誤差の知覚」に注目しました。これまでの運動学習の理論では、脳がこの誤差を正確に受容できるということが前提条件となっており、うまく誤差修正できない場合、それは運動システムが誤差をうまく利用できないからだと考えられてきました。しかし、本研究では、実は誤差が生じるパターンによっては、誤差の「推定」が不正確になり、それが運動学習を阻害してしまうこと、その推定の間違いは後部頭頂皮質で生じることを突き止めました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、感覚・知覚情報処理と運動を作り出すための情報処理は全く異なる処理であると考えられ、別々に研究がなされてきました。しかし、私のこれまでの研究も含め、知覚は単に感覚入力の特徴に依存するわけではなく、その入力に対しどのように関わるかを反映することが明らかになりつつあります。本研究では、自らの運動によって作り出される「誤差」の感覚情報が、運動の影響を受けて変容し、されにはそれによって、運動学習を阻害するという円環関係を、脳のメカニズムも含めて明らかにしました。
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