研究課題/領域番号 |
18H01152
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13020:半導体、光物性および原子物理関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北川 勝浩 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (20252629)
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研究分担者 |
香川 晃徳 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (70533701)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 量子シミュレーション / スピン / 磁気共鳴 / 高偏極 / 動的核偏極 / 磁気相転移 |
研究成果の概要 |
スピン多体系での磁気相転移の量子シミュレーションの実現を目指した。核スピン系では、装置開発を行い、磁気相転移に必要な超低エントロピー化に成功した。電子スピン系ではFPGAを用いたKu帯パルスESR装置を開発し、精密なスピン制御に成功した。また磁気相転移を行うためにハミルトニアンを実効的に模倣するためのパルス生成法の開発を行い、従来より高いフィデリティーを得ることに成功した。磁気相転移の観測までにはいたらなかったが、今後の実現へ向けた実験装置、条件等の基盤技術が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スピン多体系の磁気相転移は古典コンピュータでは解析が困難である。量子的なスピン系自身にラジオ波パルスを照射し、ハミルトニアンを変形することで他のハミルトニアンを模倣する。量子シミュレータは古典コンピュータでは解析できない量子多体系を扱うため統計物理や物性物理学へ貢献できる。本研究で得られた成果は今後の量子シミュレータ開発において重要な基盤技術である。
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