研究課題/領域番号 |
18H01176
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田仲 由喜夫 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (40212039)
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研究分担者 |
星野 晋太郎 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (90748394)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 奇周波数クーパー対 / 電子対対称性 / 近接効果 / トポロジカル超伝導 / マイスナー効果 / 多軌道近藤効果 / トンネル効果 / 奇周波数ペア / バルクエッジ対応 / 超伝導対称性 / バルクーエッジ対応 / 異常近接効果 / バルク・エッジ対応 / トポロジカル量子相転移 / クーパー対対称性 / トポロジカル転移 / 超伝導近接効果 / 臨界性 / マヨラナフェルミオン / 超伝導ギャップ関数 |
研究成果の概要 |
奇周波数クーパー対は表面アンドレーエフ束縛状態(SABS)が存在する場合に表面(界面)近傍で誘起され、SABSはバルクのハミルトニアンの持つトポロジカル不変量により理解できるというバルク・エッジ対応が存在することが知られていた。本研究は、これを拡張し、バルクのグリーン関数から定義される複素数が、表面近傍で誘起される奇周波数ペアの総和で表わされるスペクトラルバルクエッジ対応が存在することを示し、トポロジカル相転移近傍における奇周波数クーパー対の臨界的性質を解明した。また、奇周波数クーパー対検出に有効な異常近接効果の理解が深まり、バルクの系に現れる奇周波数クーパー対の性質の理解も進んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スピン1重項奇パリティ、スピン3重項偶パリティといった従来の分類に従わない奇周波数クーパー対は、接合系などの不均一系において存在し、エッジ状態が存在するときに顕在化することが知られていた。本研究により、奇周波数クーパー対のペア関数には、トポロジカル不変量起源の項とそれ以外の項から構成されることが明確になりトポロジカル量子相転移近傍で奇周波数クーパー対の示す新奇なふるまいが明確になった。この結果は超伝導量子デバイスなどへの応用が期待でき、表面の動的物理量をバルク量から求めることを意味する。
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