研究課題/領域番号 |
18H01179
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
植田 浩明 京都大学, 理学研究科, 准教授 (10373276)
|
研究分担者 |
道岡 千城 京都大学, 理学研究科, 助教 (70378595)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
|
キーワード | 磁性 / スピンフラストレーション / カゴメ格子 / 磁化プラトー / 幾何学的フラストレーション / 遷移金属フッ化物 / フラストレーション |
研究成果の概要 |
カゴメ格子反強磁性体は、幾何学的フラストレーションのために、磁気秩序を形成し難い系として良く知られているが、量子スピン系の物質が限られていた。本研究では、溶液法とアルカリ金属秩序化により、三価のチタンを磁性イオンとして含む四つの新物質を開拓することに成功し、それらの磁気特性を明らかにした。そのほとんどの物質の磁化過程で磁化プラトーを示し、この現象が量子スピンカゴメ格子反強磁性体を特徴づけるものであることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
量子スピン系のカゴメ格子反強磁性体としては、スピン軌道相互作用の強い銅イオンを含むもののみしかこれまで知られていなかった。スピン軌道相互作用の弱い三価のチタンイオンからなるカゴメ格子を新たに開発し、その研究の舞台を広げたことは、今後のカゴメ格子系の研究の発展に大きく寄与するものである。また、ほとんどのチタン系カゴメ格子反強磁性体で磁化プラトーを観測したことは、これが相互作用の異方性によらず普遍的な現象であることを示している。
|