研究課題/領域番号 |
18H01195
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分14010:プラズマ科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
大原 渡 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (80312601)
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研究分担者 |
吉田 雅史 山口大学, 大学院創成科学研究科, 助教 (80638825)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | プラズマ・核融合 / ペアイオンプラズマ / 水素負イオン |
研究成果の概要 |
負イオン崩壊させずに,正負イオンから成る水素イオン性プラズマを実現させるために,負イオン崩壊を抑制できる水素正イオン加速電圧とイオン制御グリッド電圧の電圧条件が明らかになった.負イオン崩壊原因として仮説を立てた,原子状水素正負イオンの回転対構造の存在は明確に示せなかったが,水素化アルミ負イオンという次の候補物質に行きついた.静電波を励起・伝搬させて,1 MHz以下の分散関係の詳細が明らかになった.進行波(位相速度が正値),逆進行波(位相速度が負値),後進波(群速度が負値)が存在して,それらモードの周波数帯や減衰率は,正イオンエネルギーに依存していることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ペアプラズマは粒子運動に関連した時空間対称性を有する独特の媒体なので,その物性解明が世界的に注目されてきた.ペアプラズマに類似する水素イオン性プラズマが実現され,従来に比べて1桁以上高周波数まで,伝搬波の分散関係が明らかになったことは大きな進歩である.また,通常の伝搬波である進行波だけでなく,物理的に理解し難い逆進行波の存在が明らかになったことは,集団物性の解明という基礎研究に新たな知見もたらしたと言える.
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