研究課題/領域番号 |
18H01220
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
金田 雅司 東北大学, 理学研究科, 助教 (00400226)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
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キーワード | ストレンジネス核物理 / バリオン間相互作用 / 光生成反応 / 検出器開発 / ストレンジネス |
研究成果の概要 |
本研究では、理解が不十分であるΛ粒子と核子の相互作用を明らかにするため、これまで測定されていないΛと中性子(n)の散乱長及び有効距離を高精度で決定することを目的としている。実験遂行の為、東北大学電子光理学研究センターにおいて実光子ビームを用いてストレンジネス光生成反応実験を推進してきたNKS2スペクトロメータのアップグレードを行い、データ収集を行い現在解析を進めている。合わせて、米国ジェファーソン研究所でトリチウム標的をもちいたΛnn束縛系探索実験を行い、生成断面積の上限を与えることでΛn相互作用に対する理論的な制限を与えることが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハイペロンはSクォークを含む核子(陽子や中性子)の仲間である。ハイペロンの一つであるΛと核子との間に働く力は、ハイパー核中でのΛの束縛エネルギー測定を中心として進められてきた。これまで多くの実験データを再現してきた理論モデルでは、最近の軽いハイパー核について陽子と中性子の間の対象性:荷電対象性、を説明出来ないことが確定されている。この謎を解明するため、これまで行われていないΛと中性子の相互作用を測定する実験を遂行した。実験結果から理論モデルに制約を与えることができた。今後より高統計の実験を行うことで、ストレンジネスを含むバリオン間相互作用のより本質的理解につながるであろう。
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