研究課題/領域番号 |
18H01226
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神谷 好郎 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助教 (90434323)
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研究分担者 |
駒宮 幸男 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 名誉教授 (80126060)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 未知短距離力 / 低速中性子 / 時空構造 / ピクセル検出器 / キセノン / 小角散乱 / 遮蔽効果 / ダークエネルギー |
研究成果の概要 |
冷中性子ビームとキセノン原子ガスとの散乱角度分布を精密に測定し、結合の弱い新しい相互作用の探索した。本実験手法はナノメートルスケールの物理に対して感度を持つことが知られている(PRL114, 161101(2015), 研究課題25870160(神谷))。 本研究課題では、統計精度の改善と系統誤差の理解を進め、先の論文を越えた世界一の感度に到達する結果を得た。同時に、レプトン数とバリオン数で結合が異る未知相互作用のモデルに対して、ナノメートルスケールで始めての制限を示した。発展として、感度改善の可能性と限界、超前方散乱を捉えるセンサーの開発、極冷中性子ビームでの実験設計を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1) 質量やバリオン数、レプトン数などを結合荷とする相互作用を探索した。これら結合荷による相互作用は時空構造を規定する物理と関連する可能性を秘めた物で、時空と重力の学術分野において大きな意義があると言える。
(2) 5ミクロンを切る高い空間分解能を有したイメージングセンサーを開発した。その成功を基に、物性物理分野や産業利用などへの活用可能性が検討され始めている。本研究で得られた知見は他分野や社会へ広く利用され得るもので、この側面においても大きな意義があると考える。
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