研究課題/領域番号 |
18H01229
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
宮本 祐樹 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 研究准教授 (00559586)
|
研究分担者 |
久間 晋 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (50600045)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | 極低温分子 / パリティ対称性の破れ / カイラル分子 |
研究成果の概要 |
本課題では、三原子分子であるCaOH分子のバッファーガス冷却および高精度分光を行った。これによりCaOHのバッファーガスセル内での温度の評価などを行うとともに、これまでより高い精度で分光定数を決定した。さらにより大きな分子であるフタロシアニン分子をバッファーガス冷却により冷却し高分解能分光も行い、回転構造を観測することに成功した。これは大型分子も高分解能分光可能であることを示す重要な成果である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の最終目標はパリティ対称性の破れに由来するカイラル分子鏡像異性体間のエネルギー差を測定することにより、新物理に至る手がかりをつかむことである。この極小のエネルギー差を観測するためには、冷却分子の高精度分光技術が必須である。本課題ではバッファーガス冷却した分子の吸収を狭線幅の連続波レーザーで高精度に測定した。これはパリティ対称性の破れの観測に向けた分光システム構築の第一歩となる。さらに本研究ではこれまで難しかった大型分子の回転構造の観測にも成功し、高分解能分光により、機能性分子をはじめとした大型分子の量子状態をより詳細に調べる可能性を示した。
|