研究課題/領域番号 |
18H01230
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
吉村 浩司 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 教授 (50272464)
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研究分担者 |
笠松 良崇 大阪大学, 理学研究科, 講師 (70435593)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 原子核時計 / トリウム / 放射光X線 / 核共鳴散乱 / 物理定数の経年変化 / X線検出器 / 暗黒物質 / レーザー / 実験核物理 / トリウム229 / 放射光X線 / 放射光 / 周波数標準 / APD / 物理定数の時間変化 |
研究成果の概要 |
世界で最小の励起エネルギーを持つトリウム229の第1励起状態(アイソマー状態)を人工的に生成することに成功した。高輝度放射光X線および高速X線検出器による核共鳴散乱を用いた新しい手法により、第2励起状態を経由してアイソマー状態の生成を行った。本研究により、トリウム229アイソマー状態を大量かつ自在に生成することが可能となり、今後、生成したアイソマー状態を有効に利用することで、アイソマー状態の詳細な解明を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で達成された手法により、トリウム229のアイソマー状態の解明が進めば、トリウム原子核のレーザー励起、さらに原子核時計の早期の実現が可能となる。トリウム229を用いた原子核時計は、最先端の原子時計を上回る精度を達成できる可能性があり、様々な分野への応用が期待されている。基礎物理分野においては、物理定数の経年変化の検証、新しい手法での暗黒物質探索、等、新しい物理探究のプラットホームを提供可能である。
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