研究課題/領域番号 |
18H01239
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
佐々木 憲一 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 超伝導低温工学センター, 教授 (70322831)
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研究分担者 |
山口 博史 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究員 (40717914)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 超伝導磁石 / 精密磁場調整 / 磁場測定 / 磁性流体 / 磁性パテ / 精密磁場測定 / 核磁気共鳴 / 磁場調整 / NMR |
研究成果の概要 |
J-PARCで進められているミュオンを対象とした素粒子実験では、0.2 ppm p-pという非常に高い磁場均一度を持つ空間が要求されており、そのための磁場調整手法及び、超高精度な磁場分布測定装置の基礎開発を行った。磁場測定装置について、センサー直近に配置される電気回路の素子および設計見直しを行い小型化に成功した。また、複数chを並列配置するための条件を検討した。磁場調整手法について、従来用いられる小鉄片では大きすぎる飽和磁化により微調整には向かないため、体積飽和磁化が小さい磁性流体や磁性パテを用いる手法を検討した。磁性パテを用いた磁場調整試験を行い、0.17ppm p-pの均一度を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最近の素粒子物理学分野においては、ミュオン及び陽電子の磁気能率測定や、ミュオニウムにおける超微細構造測定など、物理量を精密に測定する実験が計画・遂行されており、それらの実験には数十cm角程度の大きな空間で非常に均一度の高い磁場が要求されている。本研究成果において、大空間において0.2ppm p-p以下の磁場均一度を達成するための有効な方式を示し、その達成に必要不可欠な測定装置に関する核心的な技術を開発した。この成果は、精密な物理量の決定に対する一助となり、ひいては物理学の発展に貢献するものである。
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