研究課題
基盤研究(B)
ブラックホールジェットの高解像度電波観測結果を利用して、ジェット中の電子の空間分布を推定するという独自の研究を行った。一般相対論的プラズマ粒子シミュレーションを実行し、ギャップ電場による電子陽電子対生成ではジェット中の電子の量を説明できないことを明らかにした。一方で、赤道面で間欠的に起こる磁気リコネクションで十分な量の電子陽電子が生成できることを示した。これは本研究の目的であり長年の謎であったジェット中の粒子起源についての初めての理論的枠組みといえる。他にもEHT Collaborationに参加し、M87ブラックホール影撮像の理論解釈に貢献するなど、非常に実り多い結果となった。
光さえも出てこられない領域であるブラックホールがいかにしてジェット(噴出流)を駆動するのか?という学術的な基本的問題を観測的に検証するためのステップとして、ジェット中の粒子生成の理論的枠組みを構築することに成功した。また、EHTチームでの共同研究を通して、国籍の違いを越えた協力で一つの目標に到達できることを示せたことは社会的意義を持つ。
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すべて 国際共同研究 (11件) 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 13件、 査読あり 18件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 9件、 招待講演 12件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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