研究課題
基盤研究(B)
2018年10月および2019年4月にインド・ハンデラバードのTIFR気球放球基地にて気球フライトに成功し、[CII]シングルピクセル分光器によって本研究のターゲットである代表的な大質量星形成領域の[CII]マッピング観測データを取得した。また、[CII]アレイ分光器の開発を進めて、TIFR気球望遠鏡との機械・電気インターフェースの調整を行い、搭載可能な状態に整えた。また、観測データ解析ツールと実験室データ解析ソフトを作成した。なお、新型コロナウイルス感染症による渡航・輸出規制による影響のため、新アレイ分光器をインドへ輸送することができず、研究期間内に新装置による観測は実施できなかった。
大質量星形成とフィラメント状分子雲の関係を理解するために、星形成を直接的にトレースする一階電離炭素が出す[CII]遠赤外線スペクトル線を使った気球観測を実施し、[CII]マッピングデータの取得に成功した。また、気球観測用の新しい[CII]観測装置の開発を進めた。本研究は、インドのタタ基礎科学研究所の赤外線天文グループとの共同作業で進めており、現地での観測準備作業や、オンラインでの開発進捗確認会などを通して、科学者・技術者・学生間での学術・文化交流が進んだ。なお、コロナ禍のため、新しい装置を用いた観測は行えなかったが、2022年度後半に観測再開に向けた準備を現地で進めた。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 1件)
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