研究課題/領域番号 |
18H01274
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
阿部 琢美 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (40255229)
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研究分担者 |
渡部 重十 北海道情報大学, 経営情報学部, 教授 (90271577)
齊藤 昭則 京都大学, 理学研究科, 准教授 (10311739)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
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キーワード | 電離圏 / イオンドリフト速度 / 測定器開発 / イオン密度 / イオン温度 / 観測ロケット / 電離圏イオン / イオンドリフト / 中性-電離大気結合 / 低エネルギーイオン源 / プラズマ / 飛しょう体 / 飛翔体 |
研究成果の概要 |
超高層大気中の電離圏イオンに関しドリフト速度、密度、温度の推定を可能にする測定器の開発を行った。この測定器は観測ロケットや低高度衛星に搭載するという前提で各種仕様が決定された。本研究では数値シミュレーションにより、測定器内部構造や電気的仕様の詳細を決定し、試作に着手した。測定器のセンサ部および電気回路部は独立に開発を進めた後に組み上げ、真空チェンバー内に電離圏に近いプラズマ環境を生成しデータを取得し、基本性能の確認を行った。データから推定されたイオン密度、イオン温度は妥当な値で測定器の性能が確認できたが、ドリフト速度推定については今後のイオン加速装置の完成を待って確認を行うこととしている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下部電離圏には電磁場の影響を受ける電離大気と受けない中性大気が共存するため、電流や分極電場の発生等の中性大気のみの場合とは異なる特徴的な現象が多く存在する。 この領域において中性風の観測は日本でも行われてきたが電離圏イオンのドリフト速度を測定できる機器は現在日本に存在せず、研究を進める妨げとなっている。イオンドリフトが重要な観測項目であることに鑑み、今後継続して確実に測定器を提供できるよう国内体制を構築することが必要である。中性大気風速推定法で手段を確立した日本がイオンドリフト速度観測を可能にする測定器を開発すれば、中性大気-プラズマ相互作用に関する観測的研究で世界をリードすることが出来る。
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