研究課題/領域番号 |
18H01276
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 薫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90251496)
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研究分担者 |
村田 功 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (00291245)
冨川 喜弘 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (20435499)
齋藤 芳隆 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (50300702)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2018年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 大気重力波 / スーパープレッシャー気球 / 大型大気レーダー / 南極 / 成層圏 / 対流圏 |
研究成果の概要 |
気候モデルの主要な不確実性の1つである大気重力波による運動量輸送について、特に不確実性の大きい南極域でその3次元的描像を得るため、南極域における大気重力波のスーパープレッシャー(SP)気球観測計画を立案し、使用するSP気球と搭載機器の開発を行った。二重膜構造のSP気球にベクトラン製の網をかぶせることで所望の耐圧性・気密性を有する気球の開発に成功した。また、水平風速、気温、気圧を30秒間隔で測定し、ICAO(国際民間航空機関)の規定で軽気球に分類される重量3kg以下の搭載機器を製作した。これらを用いた南極でのSP気球観測を、第63次南極観測隊により、2022年1月頃に実施する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
南半球高緯度域は重力波活動の高い領域であることが衛星観測や高解像度大気大循環モデル研究により指摘されており、重力波の観測強化が求められている。重力波の持つ幅広い時空間スケールを全て網羅し、かつその運動量輸送を測定できる観測は、大型大気レーダー観測とSP気球観測のみである。本研究によりSP気球観測が実現すれば、南極大型大気レーダー(PANSY)と組み合わせることで、重力波の観測情報が特に不足している南極域において重力波による運動量輸送の3次元的描像の理解が深まる。これは学術的意義のみならず、気候モデルの不確実性を低減し、将来予測の精度を向上させることにつながるため、社会的にも大きな意義がある。
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