研究課題/領域番号 |
18H01283
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
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研究機関 | 京都大学 (2022) 琉球大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
伊藤 耕介 京都大学, 防災研究所, 准教授 (10634123)
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研究分担者 |
山田 広幸 琉球大学, 理学部, 教授 (30421879)
山口 宗彦 気象庁気象研究所, 応用気象研究部, 主任研究官 (80595405)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 台風 / 藤原効果 / 進路 / 対流 / 非静力学モデル / 進路予報 / 渦力学 / 天気予報 / 渦 |
研究実績の概要 |
2つの台風が同時に存在する場合,互いの風によって,両者が反時計回りに回転しながら接近していく藤原効果が知られていたが,我々の研究によって,世界で初めて,自身が作り出す対流活動の偏りにより,互いに離れていく作用(以下,3次元的な藤原効果と呼ぶ)が存在することが明らかとなった.当該年度は,3次元的な藤原効果の詳細な特徴を明らかにし,国際誌に関連する論文を複数出版するなどの活動を行った.Lee et al. (2023)は,2つの台風のみが存在する理想化実験の結果についてまとめた.具体的には,台風が約1000 km以上離れていると,2つの台風は3次元的な藤原効果により離れていくが,2つの台風が接近していると,古典的な藤原効果が強く働くことを示した.また,3次元的な藤原効果が対流活動の偏りに伴うものであることを示した.Ito et al. (2023)は,再解析データを用いて,3次元的な藤原効果が現実の北西太平洋における台風についても働いていることを示した.2つの台風の1000km程度以上離れている場合に3次元的な藤原効果が効きやすい点は,理想化実験と整合的だったが,現実大気においては,3次元的な藤原効果よりも古典的な藤原効果の寄与の方が大きかった.これは,2つの台風の作り出す循環の形成に,数日間を要するためだと考えられる.さらに,Hirano et al. (2023)では,台風と台風以外の渦の相互作用の例として,台風の北東に位置する停滞前線が及ぼす影響について,2020年台風第14号を題材としてPV inversionを用いて解析を行った.その結果,停滞前線の影響により,台風の移動は数日間で少なくとも数十キロ影響を受けていたことが明らかとなった.このほか,2022年12月の気象庁数値予報モデル研究会において,台風進路に関する講演を行うなど,様々な学会・研究会で成果報告を行った.
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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