研究課題/領域番号 |
18H01295
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
亀田 純 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (40568713)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
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キーワード | 北海道胆振東部地震 / 斜面崩壊 / 流動化地すべり / ハロイサイト / ゼータ電位 / 細胞外ポリマー / インバージョン解析 / 堆重物重力流 / 堆積物重力流 / 津波 / レオロジー / 粘土鉱物 / 表層崩壊 / 鉱物分散液 |
研究成果の概要 |
2018年9月6日に北海道胆振東部地震(Mw6.7)が発生した。地震による強い揺れは、震源付近の丘陵地一帯に大規模な斜面崩壊をもたらした。本研究では、地すべり面の粒子表面物性に注目して斜面崩壊の発生メカニズムを検討した。調査の結果、斜面に堆積する火山灰層(樽前d)最下部のすべり面からハロイサイト粘土鉱物が確認された。これらのハロイサイトは球形~不定形を呈し高い保水性を示すこと、また粒子表面は広いpH領域において負に帯電していることが分かった。降雨時には粒子間反発力が高まることで土壌粘着力が低下することが示唆され、このような性質が斜面の不安定化や土砂の高い流動性をもたらしたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2018年北海道胆振東部地震が発生した際に、震源付近の火山灰土壌で覆われた斜面が大規模に崩壊し、大きな被害がもたらされた。日本は火山国であり、今回崩壊したような火山灰土壌は全国に広く分布する。今回の研究により、火山灰土壌の崩壊・流動現象が、ハロイサイト粘土鉱物の形状や表面物性と密接に関係していることが明らかとなった。土壌中のハロイサイト粘土鉱物の分布に加えその性状を把握することは、火山地帯における斜面災害対策を講じる上で重要と考えられる。
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