研究課題/領域番号 |
18H01304
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木下 正高 東京大学, 地震研究所, 教授 (50225009)
|
研究分担者 |
岩森 光 東京大学, 地震研究所, 教授 (80221795)
井尻 暁 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 主任研究員 (70374212)
阿部 なつ江 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 研究プラットフォーム運用開発部門, 主任技術研究員 (80302933)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
|
キーワード | チリ三重会合点 / 巨大地震 / 沈み込み帯の熱構造 / 熱流量 / 熱水循環 / タービダイト |
研究成果の概要 |
海溝型地震の規模に関する沈み込むプレートの熱構造の関与を明らかにするため,世界一熱いチリ三重会合点(CTJ)への調査航海が,2019年1月に完了した.実質5 日間程度であったが,浅部反射法探査(4 測線)、熱流量測定(6 点),ピストンコアリング(6 点)、ドレッジ(2点),海底地震研設置(13 点)が実施された.海嶺軸の海側,正断層で隆起した地点では,深度1m付近を境として堆積速度が急変(深部で速く,浅部で低速)した.熱流量は,海嶺中軸部で140・210 mW/m2 であったのに対して,西側の正断層崖上で370 mW/m2, 陸側で230 mW/m2 を超える高熱流量が観測された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
代表者の木下らは,南海トラフ巨大地震発生帯への超深度掘削をここ10年間主導している.その中で,地震発生断層の温度場を決める要因として沈み込む前の温度場が極めて重要であることが明らかになってきた.プレート冷却という古典的課題にあえて挑戦するのは,いまだ冷却モデルが決着していたいためであり,チリ海嶺という典型的な海嶺での熱流量データが実は皆無であることもまた,原因の一つである.海嶺沈み込みの熱構造解明をもって,南海トラフ地震発生帯の理解に貢献する点が独自性を持つ.
|