研究課題/領域番号 |
18H01308
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鷺谷 威 名古屋大学, 減災連携研究センター, 教授 (50362299)
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研究分担者 |
高田 陽一郎 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (80466458)
野田 朱美 気象庁気象研究所, 地震津波研究部, 研究官 (80793992)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 非弾性変形 / 島弧地殻 / GNSS / InSAR / 内陸地震 / 応力場 / 活断層 / 地殻変動 / 干渉合成開口レーダー / 2011年東北地方太平洋沖地震 / 変形応答 / 2011年東北地法太平洋沖地震 / 2016年熊本地震 / 地殻ひずみ速度 / 2011年東北沖地震 / ひずみ / 逆解析 / 火山 |
研究成果の概要 |
本研究では測地データから島弧地殻変動における非弾性変形の寄与を分離・抽出する複数の手法を考案し、実データへの適用を通じて非弾性変形の検出を試みた。こうした解析の結果は活断層分布など他の非弾性変形の指標と整合的であり、地殻内で進行する変形過程を的確に捉えたものと考えることができる。推定された非弾性変形は、連続体中に不均質に分布した非弾性変形が局所的な応力集中を生じるという島弧地殻変形の新たな描像を提示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内陸地震の発生メカニズムは長らく謎とされてきた。本研究で明らかにされた島弧地殻内の非弾性変形の分布は、広域的な応力場によって駆動される非弾性変形が長期にわたって累積し、活断層に応力集中を生じて内陸地震の発生に至る、という島弧地殻の変形過程と内陸地震発生メカニズムの新たな描像を初めて定量的に示すものである。本研究により、現在進行中の地殻変動、内陸地震の発生と地質学的時間スケールでの島弧の成長を一連の過程として理解する包括的な枠組みが示された。
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