研究課題/領域番号 |
18H01348
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18020:加工学および生産工学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
夏 恒 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40345335)
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研究分担者 |
花崎 逸雄 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10446734)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2018年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 電解加工 / 難加工材 / 電流密度 / 不働態被膜 / 吸引工具 |
研究成果の概要 |
本研究では、従来の吸引工具に補助陽極を実装することにより、電流域を絞り込み、低電流密度域に触れる時間を短くし、材料の溶出を妨げるほどの不働態被膜が生じず難加工材の走査電解加工が実現できることを目的としている。目的達成のため、数値解析と加工実験により、提案工具の低電流密度領域の制限効果を検証した。また、チタン合金の走査電解加工における不働態被膜生成と材料溶出のモデル化を行い、電解液の存在領域および工具走査速度の影響を明らかにした。そのうえ、被膜生成時間を短く、かつ十分は加工時間を得るために、電解液の介在する領域を狭くする新しい工具を設計・製作し、加工実験によりチタン合金の均一な加工を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、①工具直下に電解液を留め絞込電極により工作物表面の電流域を絞り込み低電流密度域を格段に縮小する工具を開発し、②提案工具を利用して加工点が低電流密度に触れる時間を短縮することにより不働態被膜の発生を抑制して難加工材の走査電解加工を実現し、③難加工材の走査電解加工における不働態被膜生成と材料溶出のモデル化を行い、電解液存在領域と走査速度の影響を明らかにして体系化することが、学術的な特色と独創的な点である。また、走査電解加工法の確立は、産業界が求める難加工材の高精度と高生産性のニーズに答えることになり、新しい価値の創出につながる。
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