研究課題/領域番号 |
18H01396
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
劉 孝宏 大分大学, 理工学部, 教授 (60230877)
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研究分担者 |
松崎 健一郎 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (80264068)
中江 貴志 大分大学, 理工学部, 准教授 (80579730)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 回転体の振動 / 動吸振器 / 強制振動 / 非線形振動 / オートマチックトランスミッション |
研究成果の概要 |
本研究では,エンジンによる強制ねじり振動を低減するため,自動車用オートマチックトランスミッションに装着する新たな遠心振子式動吸振器を開発した.振子の軌道を回転角の多項式で仮定し,応答振幅が最も低減される最適軌道を数値計算により求めた.その結果,従来型より大きな制振効果が得られることがわかった.また,質量,イナーシャリング,スライダクランク連鎖からなるスライダクランク式動吸振器について,理論解析および数値計算を実施した.その結果,ねじり振動を最も低減可能な設計パラメータには最適値が存在すること,最適化したスライダクランク式動吸振器を用いることで飛躍的に大きな制振効果が実現できることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,エンジンを搭載した自動車の低燃費化と高出力化の実現を目指して,新たに生じた振動問題を飛躍的に低減させるため,リンク機構を用いた遠心振子式動吸振器を開発した.スライダクランク式動吸振器により,復元項と慣性項をともに調整可能であるとともに,最適なリンク長比を選択することで極めて振動低減に有効であることがわかったことは,学術的にも大きな意義がある.また,この設計法を用いることで,省気筒数化や高負荷低回転域でのロックアップ,さらには高出力化にも対応可能であり,低炭素社会をリードする先端技術開発として社会的意義は大きい.
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