研究課題
基盤研究(B)
将来の光ネットワークにおいて一層の大容量化と経済化を実現するためには、波長単位だけではなくコア単位のルーティングを可能とする光ネットワークアーキテクチャが有効である。本研究はそのような光ネットワークを実現するための基本構成要素となる独自のコア選択スイッチ(CSS)を考案し、マイクロレンズアレイとMEMS(微小電気機械システム)ミラーアレイからなるCSSを試作、評価した。その結果、130 nmという非常に広い光通信波長帯域において、低損失(1.2 dBから2.7 dB)であり、偏波依存損失も極めて小さい(0.3 dB以下)であることを実験的に確認した。
本研究の成果に対して、国際会議OECC/PSC 2019 Best Paper Award、国際会議ECOC 2019 Highly Scored Paper、 国際会議OECC 2020 Best Student Paper Award、電子情報通信学会OCS奨励賞ならびにチュートリアル論文賞が授与されており、その学術的意義は高く評価されている。本研究で研究開発したCSSを基本構成要素とする空間分割多重光ネットワークは、2030年前後に提供が想定されているBeyond 5G無線通信サービスが発生する膨大なデータを経済的な転送可能と期待され、その社会的なインパクトは極めて高いと考えられる。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 1件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (28件) (うち国際学会 21件、 招待講演 11件) 産業財産権 (1件)
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