研究課題
基盤研究(B)
本研究では、極薄有機光センサの高効率化と大気安定性の向上を実現することに成功した。これは、従来用いられていた順型構造と呼ばれる、大気不安てない材料を用いる構造から、逆型構造と呼ばれる透明電極上に大気安定な電子注入層を積層した構造を用いて、有機光デバイスを実現したことによる。作製した有機発光素子と有機受光素子を集積化することで、指に巻きつけることが可能な脈波計を実現することにも成功し、日内での脈波や血圧を計測することにも成功した。さらに、有機太陽電池と集積化することで自己発電型の脈波計を実現することにも成功した。
極薄のデバイスは、皮膚との密着性が高いために、生体信号の計測を安定して長期間行えることができるために、次世代のウェアラブルセンサとして注目を集めている。しかしながら、このような極薄のデバイスは、封止膜も薄く柔らかい材料にする必要があるために、大気中や皮膚上で安定してどうさせることが難しという課題があった。本研究で実現した成果は、デバイス自体の安定性を向上させることで、極薄デバイスの安定性を劇的に向上させることに成功しており、次世代のウェアラブルエレクトロニクスの発展に大きく貢献する成果であると考えられる。
すべて 2022 2021 2020 2018
すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 2件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 8件、 招待講演 8件)
Advanced Materials Technologies
巻: - 号: 9 ページ: 2200454-2200454
10.1002/admt.202200454
ACS Applied Materials & Interfaces
巻: 14 号: 12 ページ: 14165-14173
10.1021/acsami.1c24235
Advanced Science
巻: 9 号: 8 ページ: 2105288-2105288
10.1002/advs.202105288
Nature Communications
巻: 12 号: 1
10.1038/s41467-021-25059-8
10.1038/s41467-021-22558-6
Advanced Materials
巻: 未定 号: 19 ページ: 2004416-2004416
10.1002/adma.202004416
Journal of Materials Chemistry C
巻: 9 号: 9 ページ: 3129-3135
10.1039/d0tc05549b
巻: 6 号: 1 ページ: 2000956-2000956
10.1002/admt.202000956
American Chemical Society
巻: 2 号: 11 ページ: 3601-3609
10.1021/acsaelm.0c00668
Advanced Healthcare Materials
巻: 9 号: 22 ページ: 2001322-2001322
10.1002/adhm.202001322
Proceedings of the National Academy of Sciences
巻: 117 号: 35 ページ: 21138-21146
10.1073/pnas.2007395117
Nature Electronics
巻: 3 号: 2 ページ: 113-121
10.1038/s41928-019-0354-7