研究課題/領域番号 |
18H01520
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
判治 剛 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (80452209)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 疲労き裂 / 維持管理手法 / 鋼橋 / き裂進展 / 残留応力再配分 / 橋梁システム / 疲労限界状態 / き裂進展性 / 面外ガセット溶接継手 / 残留応力 |
研究成果の概要 |
既設橋梁を合理的かつ戦略的に維持管理するためには,鋼部材に発生した疲労き裂に対して,その進展性を考慮した上で健全度を判定することが望ましい.本研究では,実橋梁の溶接継手部に発生した疲労き裂の進展性を評価するために,まず,き裂進展による残留応力の再配分挙動を実験および解析により検討した.その結果,引張残留応力場である溶接止端からき裂が進展すると,き裂の先端付近には引張の残留応力が常に作用するように残留応力が再配分されることを示した.その結果を踏まえ,多主桁橋のウェブガセットから生じる疲労き裂の進展をシミュレートし,き裂進展による荷重再配分挙動や,このき裂に対する疲労限界状態について検討を加えた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疲労き裂の進展やそれを起点としたぜい性破壊を評価する際には溶接残留応力の影響は無視できないが,本研究により得られたき裂進展に伴う残留応力の再配分挙動に関する知見は,構造物の疲労限界評価の精緻化につながるものである. 鋼橋に発生した疲労き裂に対して,その進展性に基づき部材や橋梁の健全性を評価する考え方は性能照査型のき裂管理といえ,橋梁管理者の人的・財政的資源が限られる中で,維持管理の合理化,持続可能な維持管理の実現に資するものであり,その社会的意義は大きい.
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