研究課題/領域番号 |
18H01526
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
橋本 隆雄 国士舘大学, 理工学部, 教授 (40628814)
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研究分担者 |
酒井 久和 法政大学, デザイン工学部, 教授 (00360371)
池本 敏和 金沢大学, 地球社会基盤学系, 講師 (60311677)
宮島 昌克 金沢大学, 地球社会基盤学系, 教授 (70143881)
若井 明彦 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (90292622)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | 熊本地震 / 熊本城 / 石垣 / 補強 / 城壁 / 耐震対策 / 振動実験 / 非破壊検査 / 補修 / 復旧対策 / 石垣被害 / 地震 |
研究成果の概要 |
2016年熊本地震では、これまで修復した熊本城石垣の8割以上が再び崩壊したが、その崩壊メカニズム及び補強対策も確立されていなかった。そこで、最先端の非破壊検査や物理探査の技術を用いて地盤の3次元モデル化し、高度な解析により石垣の崩壊メカニズムを明らかにした。また、既存及び新たな石垣復旧・補強対策工法の6タイプについて防災科学技術研究所の大型振動台で実物断面での実験や実物施工実験等により、熊本城で施工可能な効果的な補強対策が明らかとなった。この研究成果は、熊本城石垣の耐震対策を進めるにあたって推奨される標準的な手順と方法、補強方法を示す文化庁「熊本城石垣 耐震診断指針(案)」として採用された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、熊本城の石垣が2016年熊本地震により崩壊した原因について最先端技術を利用して地盤と石垣を3D化した解析により明らかにした。また、熊本城石垣が崩壊・孕み箇所を復旧する補強対策がなかったため、防災科学技術研究所で熊本城の実物大の断面構造で熊本栗石を用いた大型振動台実験・解析により効果的工法を提案した成果を挙げた点に学術的意義がある。 また、本研究の成果が、熊本城の石垣の耐震対策を進めるにあたって推奨される標準的な手順と方法、補強を行うにあたって取り得る補強方法と留意点について示す文化庁「熊本城石垣 耐震診断指針(案)」として実際の熊本城修復工事に活用されたことに社会的意義がある。
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