研究課題/領域番号 |
18H01541
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22040:水工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
下園 武範 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (70452042)
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研究分担者 |
山中 悠資 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (60815108)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 浸水 / 予測 / モデル / 津波 / 高潮 / 浸水予測 / 氾濫 / 堤防 |
研究成果の概要 |
本研究では,沿岸低地の地形情報を簡約化することで効率的に津波や高潮による浸水を表現するモデルを開発し,広域の沿岸低地群の浸水被害を効率的に一括評価できる予測手法を構築した.モデルは沿岸低地を小領域のネットワークとして表現し,線形理論に基づき小領域間での水の質量・運動量のやりとりを計算するものであり,従来のモデルに比べて少ない計算要素数で浸水過程を再現することができる.開発したモデルを過去の事例に適用して従来モデルと比較した結果,効率的に広域の浸水被害を予測する性能を有することが確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では長い海岸線に点在する大小沿岸低地が津波や高潮の脅威に晒されており,人口減少による急速な社会変化も踏まえて広域レベルで沿岸防護のあり方を検討しなければならない.そのためには広域的なハザード評価をもとにした俯瞰的・相対的な議論を支える技術が重要となるが,既往の浸水予測手法の高い計算コストが大きな足枷となっている.本研究で開発した計算精度とコストのバランスした新しいモデルは,広域の海岸低地群を対象に一括した浸水予測を可能にし,様々なシナリオのもとで効率的なハザード評価を実現するものである.
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