研究課題/領域番号 |
18H01595
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鉾井 修一 京都大学, 工学研究科, 名誉教授 (80111938)
|
研究分担者 |
伊庭 千恵美 京都大学, 工学研究科, 准教授 (10462342)
小椋 大輔 京都大学, 工学研究科, 教授 (60283868)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
|
キーワード | 入浴環境 / 高齢者 / 非一様環境 / 非定常環境 / 血流分布 / 放熱特性 / 人体温熱モデル / 心臓血管制御系 / 血圧予測モデル / 入浴 / 健康環境 / シャワー / 浴室環境 / 血圧 / 超音波画像 / 心臓血管モデル |
研究成果の概要 |
入浴時の人体生理応答と周辺温熱環境・被験者の行動との関係を被験者実験により調べた。入浴時の生理応答(皮膚・深部温度、血流、血圧、心拍数)とともに、血管系の時間的変化を超音波画像診断装置を用いて測定し、心拍出量の特徴、頭部、上下半身など身体各部の血流を明らかにした。測定結果をもとに入浴時における血圧や各部温度を再現する生理量予測モデルを作成した。このモデルは周辺環境の非一様性を考慮して皮膚温度や深部温度を予測するとともに、血圧・血流量を算定する心臓血管制御モデルを統合したものである。これを用いて入浴時の解析を行い、測定結果を再現できること、心拍数変化を考慮すると一致は更に良くなることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、高齢者を中心に浴室内での事故が多く発生している。その原因として主に、血圧変化により引き起こされる心血管系疾病、入浴時の行為に伴う血流変化による立ち眩みなどが挙げられている。従って、安全な入浴には浴室周りの温熱環境の適切な設計とともに、入浴時の行動に伴う温熱生理応答を理解することが不可欠である。本研究は、安全で健康的な入浴を可能とする入浴環境設計の基礎となる温熱生理モデルを提案しており、その社会的意義は大きい。また、提案した人体温熱生理モデルは、姿勢変化や非一様な周辺環境、深部・皮膚温度などの温熱生理応答と血圧・血流量との相互関係を考慮しており、学術的にも独創性の高いものである。
|