研究課題/領域番号 |
18H01615
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
平賀 あまな 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (90436270)
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研究分担者 |
斎藤 英俊 京都女子大学, その他, 客員教授 (30271589)
矢野 賀一 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 室長 (60392544)
白木 ひかる 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, アソシエイトフェロー (30868154)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 片山東熊 / 宮内省内匠寮 / 明治宮廷建築 / 旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮) / 表慶館 / 奈良国立博物館 / 京都国立博物館 |
研究成果の概要 |
日本で最初の建築家の一人である片山東熊について、旧東宮御所、表慶館、京都国立博物館本館、奈良国立博物館本館等の片山と内匠寮による業績全体を研究対象とし、宮内庁宮内公文書館、各博物館所蔵の建設時の史料からその設計手法を詳細に分析するとともに、これまで明らかにされてこなかった構造・設備などの新技術の導入、施工体制の構築を含め、建設事業を包括的に調査分析し、片山と宮内省による造営事業はその意匠面に留まらず、新技術や施工体制の構築においても、明治日本が西洋の風土で培われた近代建築の基礎をいかに習得したか、日本の風土に適応させたかを反映したものであることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本格的な様式建築の建設を可能とするための、構造・設備の新技術の導入、石、煉瓦、金属、ガラス、セメント等の新材料の調達や加工の実現、現場管理を含めた施工体制の確立といった片山と宮内省内匠寮の取り組みが明らかになったことで、様式建築研究に留まらない宮内省内匠寮による建設事業の研究の必要性が明らかになった。そのような問題意識を持ち、史料を詳細に分析することで、「明治日本が西洋の風土で培われた近代建築の基礎をいかに習得したか、日本の風土に適応させたか」の観点から明治の近代建築建設事業の役割を明らかにすることは、日本の近代化を解明するうえで新しい視点をもたらすと考えられる。
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