• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

朝鮮半島の冷戦下都市復興における東西建設援助の建築史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18H01616
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分23040:建築史および意匠関連
研究機関金沢大学

研究代表者

谷川 竜一  金沢大学, 新学術創成研究機構, 助教 (10396913)

研究分担者 前川 愛  京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (30506796)
玉田 浩之  大手前大学, メディア・芸術学部, 准教授 (70469112)
冨田 英夫  九州産業大学, 建築都市工学部, 准教授 (80353316)
川喜田 敦子  東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80396837)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 交付 (2020年度)
配分額 *注記
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
キーワード冷戦 / 北朝鮮 / 社会主義建築 / 開発援助 / 植民地 / 韓国 / 戦後賠償 / 都市復興 / 朝鮮半島 / 近代化 / 社会主義
研究実績の概要

本研究は、朝鮮戦争後の北朝鮮・韓国でなされた東西両陣営による建設援助の実相を解明し、それらが第二次大戦後の戦災都市復興や冷戦下の国際援助競争のなかで定型化してきた歴史的手法であることを実証的に解明する都市・建築史研究である。研究計画としては、期間前半は「Ⅰ:南北朝鮮の建設援助の実相解明」を進め、中盤以降は東西両陣営の建設援助技法がいつどこで生まれ、南北朝鮮の復興後にどこへ向かったのかという「Ⅱ:建設援助技法の歴史性の解明」を行うこととしている。本年は研究開始2年目となり、「Ⅰ:南北朝鮮の建設援助の実相解明」を前年度同様ひきつづき進めたと共に、海外調査としては韓国における集中的な調査を代表者が行った。また、ロシア・ルーマニアにおいて分担者らと共同現地調査を行った。
具体的な成果としては、西側諸国(特に日本)の援助資料を収集することができたとともに、戦前の朝鮮半島の開発史についても研究を進め、日本の海外建設援助の雛形となった日窒の水力発電開発について歴史的に位置づけることができた。加えて、大きな前進となったのは、スターリングラード(現ボルゴグラード)を中心とした東側諸国の都市建設援助資料を収集することができたことである。現地の研究者とも議論などをすることができ、様々な情報を得ることが出来た。論文としても、東ドイツの北朝鮮への建設援助に関して、背景をまとめることが出来た。また、20世紀のファシズムの建設事業との関係を探るために、イタリアやルーマニアにおける都市建設資料収集や実地の建築踏査、都市空間に関する分析を進めることができた。
以上のように多様な資料・情報を収集し、研究の広さと深度を担保しつつ、研究を進めてきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究は概ね順調に進展している。しかし、収集できた資料が多く分析が追いついていない面がある。また台風やコロナウイルスの流行で研究会の開催などが滞ったため、分担者らを交えた研究組織全体での成果共有はやや遅れている。全体として見れば順調であり、次年度は早い段階で成果や研究方針の共有を行い、研究を進めていきたい。

今後の研究の推進方策

先述の通り、台風やコロナウイルスの流行で研究会の開催などが滞った点を考慮し、次年度は早い段階で成果や研究方針の共有を行い、研究を進めていきたい。また、アメリカや東南アジアに関する研究や調査を進めることを予定していたが、今年は海外調査などが難しくなると考えられ、これまで集めた資料の分析を作業の中心に据えつつ、臨機応変に対応していきたい。

報告書

(2件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書

研究成果

(9件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 国際共同研究 雑誌論文 学会発表 学会・シンポジウム開催

  • [国際共同研究] 漢陽大学/高麗大学(韓国)

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] Electrial Engineer Kazuo Morita and Hydropower - History before the Development of Colonial Korea -2019

    • 著者名/発表者名
      Ryuichi Tanigawa
    • 雑誌名

      Journal of JSCE

      巻: Vol.7, No.1 号: 1 ページ: 91-99

    • DOI

      10.2208/journalofjsce.7.1_91

    • NAID

      130007681766

    • ISSN
      2187-5103
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセスとしている
  • [雑誌論文] 朝鮮戦争後の復興支援と国際関係 ―東ドイツの北朝鮮支援を中心に2019

    • 著者名/発表者名
      川喜田敦子
    • 雑誌名

      人文研紀要

      巻: 92 ページ: 321-342

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセスとしている
  • [雑誌論文] 1930 年代の朝鮮半島における水力発電所建設技術と建設体制 : 「帝国の建設協働体」試論2018

    • 著者名/発表者名
      谷川竜一
    • 雑誌名

      国際日本文化研究センター

      巻: 51 ページ: 11-29

    • URL

      http://id.nii.ac.jp/1368/00007012/

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • オープンアクセスとしている
  • [雑誌論文] The construction of a socialist city by East German engineers in the late 1950s2018

    • 著者名/発表者名
      Hideo Tomita
    • 雑誌名

      International Planning History Society Proceedings

      巻: 18 ページ: 506-514

    • DOI

      10.7480/IPHS.2018.1.2705

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセスとしている
  • [学会発表] 解放前後の平壌における住宅地域とその構成2019

    • 著者名/発表者名
      谷川竜一
    • 学会等名
      国際学術シンポジウム『衣食住から見た植民地主義と冷戦』
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 1950年代の平壌再建と日本植民地支配/冷戦2018

    • 著者名/発表者名
      谷川竜一
    • 学会等名
      わたしたちのアジア都市・建築セミナー
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] The construction of a socialist city by East German engineers in the late 1950s2018

    • 著者名/発表者名
      Hideo Tomita
    • 学会等名
      International Planning History Society
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際共著/国際学会である
  • [学会・シンポジウム開催] わたしたちのアジア都市・建築セミナー2018

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi