研究課題
基盤研究(B)
本研究は,超遠方の天体への自律ランデブー誘導航法を実現を目指したものである.遠方・強摂動といった遠方天体ランデブー特有の力学環境を精緻にモデル化した上で,天体ないし,天体近傍での他宇宙機へのランデブー航法誘導の理論の構築と画像航法模擬実験を行った,自律性・信頼性・実時間性の高い天体相対光学航法アルゴリズムとして,VCC法を応用した天体輪郭とのテンプレートマッチング手法と,複数の人工標識を地表へ配置する能動的な対地相対航法アルゴリズムを案出した.両手法は,小惑星探査機はやぶさ2の実観測データを用いて有効性が評価された.また,それらを用いたミッション構想,キー技術抽出にも進展があった.
世界の宇宙探査の趨勢は,高重力天体や遠方小天体への離着陸を含むミッションである.小惑星探査機はやぶさ2は,小天体離着陸を世界に先駆けて成功させたものの,高々3.6億キロメートルの距離において,地上からの指令にかなり依拠した手法で着陸を成功させたものである.本研究は,より大きな天体や遠方の天体で必要となる,高度に自律的な天体相対の宇宙機の軌道管理の手法を開発したものである.本研究の成果は,より遠くの,より大きな天体への離着陸ミッションの構想実現へ貢献できるものと期待される.
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