研究課題/領域番号 |
18H01683
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
島谷 幸宏 九州大学, 工学研究院, 教授 (40380571)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
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キーワード | 吸出しメカニズム / 空石積み / 九州北部豪雨 / 災害復興 / 集落会議 / 二極化した材料 / 気候変動 / 洪水 / 空石積み護岸 / 吸出し現象 / 水害 / 水理実験 / 吸出し / 護岸 / 破壊 / 水理メカニズム / 復旧工法 / 合意形成 / Eco-DRR / 強度 / 実験 / 北部九州豪雨 / 川幅拡大 / 砂河川 |
研究成果の概要 |
本研究は2017年に発生した九州北部豪雨の際に、花崗岩地帯で発生した谷底平野の浸食堆積拡大メカニズムについて、二極化粒径において河岸浸食の促進・河床低下の抑制が顕著になったのは礫が河床に滞留し、河岸浸食の促進・河床低下の抑制の原因だと考えられる。河床低下が抑制される原因として,1つは細砂がアーマー化により遮蔽され流送されなかったことが考えられる.また、細砂の護岸からの抜け出し現象に着目して水理実験を行った。その結果、吸出し現象は護岸の凹凸に起因し、内部の水圧差により発生することを明らかにした。さらに、復興に関して地域住民と集落会議を開催し、復興計画を立案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、細砂が存在する河川の浸食堆積メカニズムから発展し、空石積み工法の細砂の吸出しメカニズムに着目し、一定の成果を得た。近年、治水方式が流域治水へと転換している中で、流出抑制技術として護岸背後の空間や河岸域からの浸透機能の強化手法を考えているが、その際には空石積み工法からの吸出し現象や破壊形態に関する知見が必要である。また、災害が頻発する中で、災害復興時に地域との協働での復興計画立案手法の確立は大きな課題であるが、朝倉を対象に17集落46回の集落会議を開催し、その結果を分析し手法論についての成果が得られた。その結果は書籍としてまとめたが、球磨川の水害ですでに活用されている。
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