研究課題/領域番号 |
18H01714
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26020:無機材料および物性関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
正井 博和 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (10451543)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | ガラス / 弾性率 / 構造 / X線吸収微細構造 / 物性 / 弾性特性 / 空隙 |
研究成果の概要 |
高強度ガラスに代表されるように、ガラスの弾性特性は産業界にも大きな影響を与えうる物性である。本研究は、従来、組成について分類がなされていた種々の酸化物ガラスの弾性特性ではなく、実際のガラス構造と弾性特性との相関を明らかにすることを目的とした。異なる評価手法を用いて種々のリン酸塩ガラス中における3次元構造を明らかにし、ガラス中の空隙が弾性率と相関していることを見出した。また、ガラスの弾性特性が、結晶化挙動や酸エッチング耐性に影響を与えていることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸化物ガラスは、酸素に由来した空隙を有するという点で金属ガラスと大きく異なっている。この空隙は弾性特性を始め、材料における種々の物性に影響を与えているため、この空隙を可能な限り定量化する試みが今後重要になってくると考えられる。本研究においては、陽電子寿命測定を用いたガラス中における空隙の評価を進展させた。弾性特性の解明にはより多くのガラス系のデータの解析が必要であるが、本研究はその鍵となる構造の定量化に新しい知見を導入し、今後の当該分野の発展に寄与すると考えられる。
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