研究課題
基盤研究(B)
荷電コロイド分散系において、粒子濃度vs.塩濃度の相図を作成し、コロイドアモルファスの形成条件を明らかにした。またアモルファス構造とスペクトル特性や色彩との関係を明らかにした。さらに角度依存性がなく均一な色彩を呈するゲル固定コロイドアモルファスの作製に成功した。ゲル固定コロイドアモルファスの溶媒置換、光重合プロセスにより、溶媒を含まないコロイドアモルファス樹脂フィルムの作製に成功した。
単分散コロイド粒子の短距離秩序構造体であるコロイドアモルファスは、角度依存性の少ない構造色を示し、色褪せしづらい新しい色材や外部変化を色変化から簡便に計測できるセンサーへの応用が期待されている。本研究により、荷電コロイド分散系においてもコロイドアモルファスが形成することが明らかになり、さらに高分子と複合化することに成功した。今後、建物の歪を色変化から検出するセンサーなどへの応用研究が期待される。