研究課題/領域番号 |
18H01734
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26040:構造材料および機能材料関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
馬渕 守 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (00358061)
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研究分担者 |
中野 裕美 豊橋技術科学大学, 教育研究基盤センター, 教授 (00319500)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
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キーワード | ナノポーラス / 抗菌 / 細胞培養 / マイクロ構造 |
研究成果の概要 |
抗菌性ナノポーラス金を細胞に無害な平滑金のマイクロ構造と組み合わせ、細菌のみを選択的に殺菌し、細胞のみを選択的に増殖させることを目的とした。市販のニッケルメッシュをテンプレートとして用い、スパッタリングと脱合金化によって溝部(凹部)にナノポーラス金を、島状部(凸部)に平滑金を持つマイクロ構造基板を作製した。細胞どうし(HeLa細胞/前駆脂肪細胞)、また細菌と細胞(大腸菌/前駆脂肪細胞)の共培養において、サイズの小さい種(前者ではHeLa細胞、後者では大腸菌)のみを選択的に不活化することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細菌がナノポーラス金に直接触れることによって不活化する現象は、他の抗菌性金属(銀イオン、活性酸素等の拡散性物質の放出)の機構とは根本的に異なり学術的に興味深いが、応用例はまだない状態であった。マイクロ構造との創造的な組み合わせにより、遠心分離や抗生物質などの方法とは異なる「細胞にやさしい」すなわち細胞の活性を極力保ったまま分離する物理的分離として本提案手法は成功した。このことはナノポーラス金とマイクロ構造の双方の応用に寄与する。
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